側弯症

側弯症とは

背骨が回旋を伴いながら左右に弯曲して、姿勢をまっすぐにしても背骨がまっすぐにならない状態のことを構築性側弯症といいます。先天性や神経・筋原性の病気、レックリングハウゼン病などに伴うものと、原因となる病気がない特発性側弯症に分けられ、側弯症全体の80~85%は特発性側弯症となっています。思春期特発性側弯症(AIS)は10歳以降の細身の女子に好発します。(男子の5~8倍、BMI17以下で3.6倍)

側弯症のイラスト

当院での症例

当院で治療させていただいた12歳女性のレントゲン画像です。左が初診時、右が3か月後です。胸椎のカーブが著明に減少しています(コブ角33°→18°)この患者様はカーブ進行の可能性が90%※で来院時にも進行しておりました。装具療法が必要でありゲンシンゲンブレースを出来るだけ長時間装着され、毎日15分以上運動療法に取り組まれました。ご両親の熱意とご本人の頑張りで短期間に非常に良い変化を得ることができました。
※Report of the prevalence and natural history committee. Scoliosis Research Society 1982に基づく

側弯のできる原因

背骨の構造 

人間の脊柱には前後に3つの弯曲があります。頸椎は前に凸のカーブ(前弯)、胸椎は後ろに凸のカーブ(後弯)、腰椎は前に凸のカーブ(前弯)。

 脊柱はこの3つの前後方向の弯曲があることで体をしっかりと支えることができます。上半身の体重がかかる腰椎は体のほぼ真ん中にあることでより筋力を使わずに姿勢を保つことができます。

赤ちゃんが生まれた時カーブは2つ
10歳ごろ腰椎の前弯が確立します

脊柱の前後の弯曲は赤ちゃんが生まれた時には2つしかありません。頸椎の前弯と胸腰椎の後弯です。1歳ごろ腰椎は真っすぐになります。3歳ごろ軽度の前弯が形成されます。その後8歳で前弯が明確となり10歳で確立します。

脊柱を支える体幹の筋肉が弱く、脊柱の前後の弯曲の形成が不十分なことが側弯の原因となります

側弯症は細身の女性に好発し(男子の5~8倍、BMI 17以下で3.6倍)身長が伸びるときにカーブが急激に進行することが多くなります。胸椎の後弯や、腰椎の前弯が不十分だと同じ骨の長さでも身長が高くなります。筋力が弱く、皮膚などの成長と、骨の成長のバランスが崩れ、脊柱が不安定になった時に、安定させるために側弯が形成されます。右図は背骨を横から見た時の模式図です。

体幹トレーニングと、カーブパターンに応じた運動療法を指導します

腹直筋、腹斜筋、腹横筋など腰部を安定させる筋群、背筋群などの体幹トレーニング、椎骨の回旋を取る体操、逆カーブを作るシュロスベストプラクティスなどを組み合わせ、お一人お一人に合わせたメニューを作成し、正しくできるように丁寧に指導します。そのメニューを正しくできるようになるまで何度か治療に来ていただき、できるようになったら1~6か月程度の間隔で正しく運動ができているかのチェック、メニューの修正、体の状態の評価をさせていただきます。

成人された後、体幹の筋力が落ち、姿勢が悪くなった時に側弯のカーブが急に大きくなるケースを見させていただいています。大人の方も側弯を助長する姿勢と、減少させる姿勢、運動を知っていただき、日常生活の中に側弯を減少させる姿勢、運動を取り入れていただくことで、いつまでも側弯が進行せず、安心して生活していただけるようお手伝いさせていただきます。

お背中のレントゲン画像をお持ちの時は、お持ちいただくか、事前に公式ラインでお友達になっていただき送ってください。レントゲンをとっていただける整形外科をご紹介することもできますので、お気軽にご連絡ください。

側弯症に特化した運動療法を行っています(シュロスベストプラクティス)

シュロスベストプラクティスでは
1.腰椎の前弯を回復すること(脊柱の前後方向の弯曲の再形成)
2.骨盤の側方変位の矯正
3.胸椎、腰椎の側方の弯曲を反対にする体の動きを賦活、促通、習慣化させること
4.呼吸法により肋骨と椎体の回旋を矯正すること
を行います。

ご自分のお背中を見ながら運動をしていただきますので、どう体を動かすと側弯を減少させることができるのかよくわかっていただけます。女性ですとおおよそ18歳で骨の成長が止まります。その時にコブ角25°以下ですとそれ以降側弯がひどくなってゆく可能性は非常に少ないとされています。骨の成長が止まるまでにできるだけコブ角を減少させることが重要で、18歳前後にコブ角25°以下が一つの治療のゴールとなります。

シュロス法のセラピストとして認定を受けています

こじま整骨院は日本で唯一ゲンシンゲンブレースを作成しておられる麹町白石接骨院と提携し側弯症の治療にあたらせていただいています。当院の院長は滋賀県で唯一シュロスベストプラクティスのセラピストとして認定を受けています。
 院長はNSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー)の資格も取得しており、体幹トレーニングもお一人お一人にあったメニューを提供いたします。

 進行の可能性が非常に高い患者様でご希望される方にはゲンシンゲンブレースの作成のため麹町白石接骨院をご紹介させていただくこともできます。

左は初診時、右はゲンシンゲンブレース着用時の脊柱のレントゲン画像です。骨盤の位置が逆方向に矯正され、胸椎のカーブが非常に小さくなっていることがわかります。また腰椎の前弯も維持するように設計されています。

信頼できる整形外科もご紹介できます。どこにいけばよいのか分からない時はご気軽にご相談ください。

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